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フランクミュラーの防水性能について

精密機械である時計にも防水性能が施されている。水周りで使うなら10気圧。ウォータースポーツに使うなら20気圧以上は必要。フランクミュラーのほとんどが日常防水なので防水性能は高くないが、知識として知っておきたい。

フランクミュラーの防水性能について

多くの腕時計には防水性能を備えている

腕時計によってその性能は様々

腕時計は防水性を確保するためにケースやリューズ、パッキン、裏蓋などに様々な工夫を凝らしている。そして、その性能の限界値を示しているのが「防水性能」表示。一般的には3~5気圧程度のものを「日常生活防水」、それ以降は10気圧や100m単位で表記・区分されているので、その内容をしっかりと覚えておこう。もし、防水性能を超える使い方をすれば、水が時計内部に侵入して故障の原因となるため、使用するシーンに合わせた時計を選択することが重要。

表示性能は新品出荷時の防水性能ということに注意

多くの腕時計には防水性能を備えている

ちなみに、各ブランドが示している防水性能はあくまで「新品出荷時」を想定しているため注意が必要。というのも、経年や部品の磨耗などが原因で、防水性能は年月と共に劣化するもの。ダイビングや水泳など、実際に海で使用する際は、表示通りの防水性能が維持できているかどうかを事前に確認しておくと万全だ。

防水性能カテゴリー

日常生活防水3~5気圧(約30~50m)

俗にいう日常生活防水。30m防水とあっても実際に30mまで潜水できるということではないので注意。30mも潜水すると、水圧によって防水パッキンに傷みが生じるため、汗や小雨、水周りでの使用に耐えうる程度と考えておきたい。

具体的には小雨の中で傘を差して歩いたり、うっすらと汗をかく程度には防水可能。間違ってもダイビングなどで使用してはいけない。シンプルで薄型なドレス系や、複雑系モデルにはこのタイプが多い。なお、フランクミュラーのほとんどのモデルがこの防水カテゴリーに属する。そのため、過度な水分には非常に弱いので注意したい

10気圧(約100m)防水

日常生活用強化防水といわれるのがこれ。100m防水とも表示される。理論上は100m潜れ、フィッシングやボートなど、ライトなマリンスポーツに対応可能だが、時計のことを考えると日常生活防水レベルの使用に加え、大雨、プールサイド、バスルームでのちょっとした作業程度にとどめたいところ。水泳や海水浴など腕に大きな水圧が掛かるシーンには注意が必要。

ラグジュアリー性とスポーツ性のバランスが取れたモデルに採用されることが多く、軽量でタウンユースにも優れた特性を持っている

20気圧(約200m)防水

ダイビングやサーフィン、水泳など、ハードなマリンスポーツにも対応が可能な200m防水。これらのシーンで使ってもほぼ大丈夫。ただし、そういった使用を長期間繰り返すと、随所のパッキンが劣化してくるので、防水性能を維持するには定期的な点検が必要だ。

このクラスの耐水性を持つモデルだとリューズや裏蓋は機密性と防水性を確保するためにネジ込み式構造を採用していることが多く、ガラスやケースも肉厚構造が多く採用されている。

30気圧(約300m)防水

300m防水を超えるものはダイバーズ仕様と呼ばれる。頑強な風防とケースを備え、深く潜ってもビクともしない耐水性を誇る。厚くて重い無骨なデザインとなってくるため、デスクワークや日常生活には不向きなモノも。

ケースやガラス厚を増すなど、特に屈強にした特殊プロダイバーズマリンスポーツ全般に安心して使用できるので、ダイビングやサーフィンヨットレースなどのプロもこのタイプを使用していることが多い。

最も有名なダイバーズが他ブランドではあるがロレックスのサブマリーナであり、それより更に上の3,900m防水のディープシーはヘリウムガス・エスケープバルブを装備することで飽和潜水に対応可能なモデルでもある。