All about FRANCK MULLER

時計ブランド一覧

本格時計は、ある意味でブランドもの。クオリティにこだわる職人気質のブランドがあれば、クロノグラフに強いところ、芸術性の高いモデルを取り揃える老舗メゾンもある。それぞれの歴史や魅力を知って、自分に合った時計を見つけよう。

時計ブランドの紹介

アイダブリューシー / IWC

スイス時計の伝統技術と合理的な生産体制を融合

スイスでもドイツ国境に近いシャフハウゼンで、米国人の時計技師が米国の最先端技術とスイスの伝統的な時計製造技術の融合を目指して1868年に創業。

画期的な時計を次々と作り出し、創業当初から独自の緩急針やバイメタル補正テンプを備えた「ジョーンズ・キャリバー」を開発。1885年にはデジタル式時計を開発するなど、創業した当初から斬新な複雑機構を発表して注目を集める。

1936年に耐磁ケースを採用した航空時計の「マーク」シリーズ、1939年にラグジュアリーな大型高精度の「ポルトギーゼ」、1985年には500年先のカレンダーまで正確に表示する驚愕の複雑時計の「ダ・ヴィンチ」と、時計史に残る傑作を発表するなど大きな功績を持つ。

20世紀頃のアイダブリューシーは全体的に地味な雰囲気で、時計通好みの質実剛健ブランドとして知られていたが、21世紀に入った頃からデザインがスタイリッシュになり、一般にも広く知られるようになった。

現在、日本で最も人気があるのはパイロットウォッチやダイバーズなどの実用系。超絶的な複雑時計を生み出す技術力をベースにした丁寧な作り込みや信頼性が、アイダブリューシーの魅力を底上げしている。

Rank

ポルトギーゼ クロノグラフ オートマチック

ヴァシュロン・コンスタンタン / VACHERON CONSTANTIN

260年以上継続する老舗の名門ブランド

1755年の創業当初に革新的な分業制を採用して、スイス時計界の発展に尽力した名門ブランド。多くの古くからあるブランドがある中で260年近くの歴史のなかで途切れることなく時計を作り続けてきた現在まで継続する最古参ブランドでもある。

その歴史は、クオーツショックでも途切れず、2世紀半も脈々と時計を作り続けてきており、スイスの時計界でも称賛の対象。18世紀のスイス時計職人たちのクラフトマンシップと格調高さを、現代に受け継ぐ雲上ブランドだ。

ヴァシュロン・コンスタンタンの信条は、細部まで妥協を許さない高品位な時計作り。その信条は時計にも反映され、1906年に分単位の時刻を音で知らせる「ミニッツリピーター」、1935年に部品総数820個の「グランド・コンプリケーション」を開発するなど数々の歴史的な複雑時計を発表してきた。さらに、1955年のジュネーブ平和会議では、各国首脳への贈り物に選ばれる栄誉も得ている。

高い技術力は現在にも継承されており、格式の高い作品を生み出している。そのため、世界各国のセレブにファンが多い。

現行コレクションは、独自性豊かな優雅で格調高いドレス系が揃う一方で「オーヴァーシーズ」は根強い人気を誇っている。他にも、「ノトリモニー」や薄型モデルの復刻版などでも存在感を示している。

Rank

パトリモニー ラージ

ヴァンクリーフ&アーペル / VANCLEEF & ARPELS

独自の時計表現を続ける至高のジュエラー

ダイヤモンド商の息子アルフレッド・ヴァンクリフが、妻の兄弟とともに創業。以来、現在もパリのヴァンドール広場に本拠を置く名門ジュエラーして知られるヴァンクリーフ&アーペル。

ヴァンクリーフ&アーペルは腕時計も装飾品の一つと考え、デザイン重視の傾向が高い。トゥールビョンのキャリッジさえも、ヴァンクリーフ&アーペルの手に掛かると装飾モチーフのひとつ。

創業100周年となった2006年には、「ポエティックコンプリケーション」の製造を開始。2010年には「ボンデザムルー」を完成させた。2012年にはメンズの新コレクション「ピエールアーペル」を発表し話題に。

Rank

レディアーペルクラシック

ウブロ / HUBLOT

富裕層御用達の遊び時計として認知された個性派ブランド

舷窓を意味するブランド名の通り、ウブロはビス留めベゼルが大きな特徴。

ゴールドケースにラバーストラップを組み合わせたスタイリッシュなモデルで1980年にデビューしたウブロは、特殊な素材を組み合わせた斬新なデザイン。そのため、富裕層向けの遊び時計として、世界レベルで独自の地位を確立している。

創業は1980年と歴史は浅いが、ウブロ会長であるジャン・クロード・ビバー氏はブランパン復興の立役者である時計界の盟主。彼がCEOに就任した2004年から、スイス伝統の技術と革新な要素を融合しフュージョンをコンセプトに掲げた「ビッグ・バン」で一躍有名ブランドと成長。

2008年にLVMHグループ傘下に入るが、独自性や強烈な個性は失われず、2010年には自社ムーブUNICOを完成。2011年にフェラーリと提携するなど、パワフルでメカニカルなコラボレーションモデルも続々と登場しており、様々な分野でウブロの存在感を示している。

Rank

ビッグバン エボリューション

エドックス / EDOX

数々の革新技術でスイス時計界に貢献する

エドックスは力強さと繊細さが同居する優美なデザインが持ち味。その始まりは、創業者の作る時計の美しさに感動した妻が起業を勧めたから、という逸話も残っている程。

時代を先取りする高性能時計を数多く手がけ、1961年には200m防水を誇るリューズ機構の「デルフィン」、1970年にはワールドタイム機構を世界で初めて搭載した「ジオスコープ」など、画期的な技術革新を行ってきた。

丁寧な作りと良心価格が特徴で日本市場でも人気の高いブランド。スポーツ界にも積極的に関わっており、パワーボートやパリダカールラリーなど、各種スポーツの公式計時としても積極的に活躍している。

Rank

クロノラリー1 クロノグラフ

エベラール / EBERHARD

クロノグラフ開発で花開いた実力派

ワンプッシュ式クロノグラフを1919年に開発。その後、1935年に開発した高性能なクロノグラフがイタリア海軍に正式採用された実力は。その後もクロノグラフの分野で時計界の発展に貢献している。

Rank

エクストラ フォルト ヴィトレ

エポス / EPOS

高品質な機械式を良心的な価格で提供

クオーツ全盛の時代に、スイス製の機械式にこだわってスイスのビエンヌでエポスは創業。ETAやユニタス、プゾーなど信頼性の高いムーブメントを厳選して仕入れ、チューニングしたものを搭載した時計が特長。

2004年にはヘプドマス社製ムーブメントを搭載した8日巻きモデルにより、ヨーロッパで最も権威ある賞を受賞。その他にも、時計通をも唸らせる両面スケルトンモデルや、2010年にはカナダ五輪金メダリストの記念モデルを開発。多種多様なコレクションを展開している。

エポスの大きな特徴としては、手の届く価格帯のモデルがほとんどで、それに加え美しい装飾や実用的なことから、広く世界の時計愛好家に支持されている。

Rank

ラウンド ハンドワインド

エルメス / HERMES

優雅な時計を作るファッション系

馬具皮革メーカーとして創業したファッションブランド。1920年代から有名時計メーカーの協力のもと、高級時計を製造。1978年には、スイスのビエンヌに自社工房を設立して、本格的に時計開発に取リ組む。

エルメスはフランスブランドらしい繊細なデザイン力を発揮。フランス一流のエスプリや、革ベルトにエルメスらしさが溢れる。

Rank

Hウォッチ メカニカル

オーデマピゲ / Audemars Piguet

「奇跡の手」と呼ばれるスイス屈指の技巧派

オーデマピゲは、1875年スイスで創業して以来、創業家の末裔が時計作りを受け継いできた名門中の名門ブランド。オーデマピゲは日本ではそこまで有名ではないブランドだが、欧米の富裕層には絶大な支持を得ている。その格は高く、世界3大時計ブランドのひとつにも数えられるスイス時計界の最高峰。

1892年に世界初の「ミニッツリピーター」を、1899年に永久カレンダーなどの超絶機構を搭載した非常に複雑な懐中時計「グランコンプリカシオン」を開発。あまりにも高い技術力から「奇跡の手」と称されるようになり、この頃からスイスでも別格的な地位を確立した。

とくに天才と称されるジェラルド・ジェンタがデザインした高級スポーツスポーツウォッチの「ロイヤルオーク」の人気は圧倒的で、オーデマピゲの代表的なモデル。他にも、楕円ケースの「ミレネリー」も有名。

現在も技術革新に力を入れており、潤滑油が必要ない新機構など、オーデマピゲは革新的技術を次々に開発しており、常に時計界の注目を集めている存在。さらに、超軽量・高硬度の新素材を採用したコレクションも人気。

Rank

ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ

オメガ / OMEGA

人類初の月面着陸に同行した栄光の歴史と数々の伝説を腕に

19世紀半ばに小さな時計組み立て工場から始まったオメガは、創世記から時計の心臓部であるキャリバーを次々と開発し、20世紀前に世界最大級の時計メーカーに成長。

1894年には微調整装置により、常に高い精度を保つキャリバー19を発表。これはギリシャ語で究極を意味する「Ωオメガ」と命名された。こうしてオメガは、すでに20世紀前に世界最大級の時計メーカーに成長していた。

卓越した信頼性と機能性から、壮大な冒険をサポートした実績も多く、有名なジャック・マイヨールが潜水記録達成時に着用した「シーマスター」を開発したり、後に人類初の月面着陸に同行するスピードマスターを発表したりと、華々しい伝説を持つ。

月面着陸に携行された「スピードマスター」はムーンウォッチという愛称で多くの腕時計好きに親しまれており、スポーツイベントのスポンサードなどを通じて、腕時計好きだけでなく多くの一般人にも知られ、愛されているブランドだ。

近年ではコーアクシャルを実用化し、ムーブメントで一番消耗の激しい「脱進機」革命を遂行する先駆ブランドとなった。

さらにはセラゴールド、リキッドメタル、セドナゴールドなどの素材開発や、時計界の課題だった帯磁問題を解決するために、耐磁ムーブメントの開発を推進中。

Rank

シーマスター アクアテラ

オリエント / ORIENT

自由な発想でデザインウォッチを牽引

創業者である吉田庄五郎が、東京上野に開いた輸入時計販売店が前身。1951年に輝ける星をイメージしたオリエントスターを開発した頃、すでに海外進出を果たして市場を拡大している。時を経て2003年には、秋田県にあるオリエント・テクニカルセンターへ、生産拠点を移転している。

時計開発では、日本を代表するブランドとして、業界をリード。オーバルケースの「オリエントスター」、ライト機能搭載の「ルミナス」、LEDウォッチの「タッチトロン」などの独創的なデザインを発表している。

以前の時計開発はクオーツウォッチがメインだったが、1992年から機械式時計の製造を再開。往年モデルの復刻から高級ラインまで、幅広いコレクションを現在も展開しており、品質の高さとユニークな時計作りでも知られるジャパンブランドの一つ。

Rank

オリエントスター ソメスサドル セミスケルトン

オリス / ORIS

1938年、ポインターデイトの大ヒットで世界的ブランドに

スイス・オリス川のほとりに1904年に工場を設立したオリス。当時、時計専門工場は珍しい存在だった。創業以来、クラシカルで完成度の高い機械式時計をリーズナブルに提供することで、多くの時計好きの支持を集める。

オリスの名を世界的に高めたのは、1938年の「ポインターデイト」と、1941年発表の「ビッグクラウン」。1990年以降は、F1チームとのコラボレーションや、ダイビング用のプロスペックモデルをリーズナブルに提供するなど積極的な展開を継続。

徹底して無駄を省く経営努力を続ける良心的なブランドでもあり、21世紀に入ってデザインも洗煉さを増し、コストパフォーマンスは高い。また、創業110周年を迎えた2014年には、35年ぶりの自社ムーブメントをリリースした。

Rank

アクイス デイト

カール F. ブヘラ / CARL F. BUCHERER

ロレックスと支え合って成長

19世紀後半にカールフリードリッヒ・ブヘラがスイスの高級リゾート地にて創業した時計宝飾店が起源。1924年にロレックスと協力体制を築いて以来、互いに支え合って成長してきた。

時計製造については、1919年のオリジナル時計から開始。1世紀に及ぶ時計製造の歴史は、自社ムーブの開発へと発展。2008年に買収した複雑ムーブ工房が持つ技術力を発揮し、外輪ローター搭載の自社ムーブを完成させた。独創的なモデルだけでなく、堅実なドレスウォッチなどもあり、コレクションの幅は広い。

Rank

パトラビ スキューバテック

ガガ・ミラノ / GaGa MILANO

圧倒的なインパクトで世界的にブレイク

特徴的なラグ形状や12時位置の大型オニオンリューズなど、ひと目でわかるデザインが若者を中心に人気上昇中。

Rank

マヌアーレ

カシオ / CASIO

最先端のデジタル技術が独創的なアイデアと融合

計算機や電子機器の開発・製造で知られる総合電子機器メーカーのカシオは、1974年に時計界へ進出。デビュー作となる「カシオトロン」は世界初のオートカレンダー機能を搭載したデジタルウォッチとして話題を呼んだ。以来、世界をリードする最先端電子工学技術を駆使した時計開発を行い、他社の追随を許していない。

1983年にはG-SHOCKが大ブームを巻き起こすなど、多機能クオーツ時計で躍進し、1995年発表の「プロトレック」がアウトドア愛好家の熱烈な支持を得るなど、時計業界の中でも確固たる地位を確立。

電波ソーラー技術との融合にも積極的で、近年カシオは流麗なデザインの「オシアナス」や「エディフィス」を軸にして、アナログ市場へも進出。高いブランドイメージが徐々についてきている。

Rank

オシアナス

カルティエ / CARTIER

時計分野でも超一流なジュエリー界の大御所

グランメゾンであるカルティエの時計進出は、19世紀末に3代目ルイ・カルティエが名門ジュエラーとして名高い同社に経営参画したことから始まる。彼は、スイス時計業界とはまったく異なるアプローチで、時計部門を設立した。

1904年に飛行家アルベルト・サントス・デュモンの依頼を受けて、世界初の男性用腕時計「サントス」を完成させる。

その後1917年にはメゾンを代表するモデルでもある「タンク」も誕生し、メンズウォッチの歴史を切り拓き、時計専門ブランドに勝るとも劣らない技術力で成長した。カルティエは宝飾系ブランドとはいえ、軟弱なイメージはなく、洗練されたデザインとオリジナリティにも優れ、ほかの兼業ブランドに大差をつけている。

Rank

タンクソロ LM

クエルボ・イ・ソブリノス / CUERVO Y SOBRINOS

カリビアンテイストあふれる優美なデザイン

「カリブ海の真珠」と称されたハバナに宝飾店として誕生したクエルボ・イ・ソブリノス。米ハバナ発祥のブランドだけあって、「プロミネンテ」や「ロブストー」など、シガーの名前に由来するシリーズを展開している。

作家のヘミングウェイ、物理学者のアインシュタイン、イギリスのチャーチル首相など、各界の著名人が愛用していた。キューバ革命で休眠後、2001年に復活。

Rank

プロミネンテ デュアルタイム

グッチ / GUCCI

イタリアのデザインとスイス製造技術を融合

1921年にグッチオ・グッチによって創設された最高峰のラグジュアリーファッションブランド。英国貴族の洗練された美意識と、イタリア伝統のクラフトマンシップの融合を哲学としたグッチオは、乗馬の世界から着想を得た伝統的で上品さとセクシーさを併せ持つレザーグッズを独自色豊かに展開。

自社工場で製作した高品質レザーグッズ店から始まったグッチは、やがて世界的なラグジュアリーファッションブランドへ成長。1938年、2代目グッチが自分のイニシャルを組み合わせたGGマークで一世を風靡し、1970年代初頭からスイスで時計製造に着手している。

Rank

パンテオン ダイバー オートマティック

グラスヒュッテオリジナル / GLASHUTTE ORIGINAL

手作業を中心とした伝統的な製造法を守り抜いているドイツブランド

かつて世界の時計界をリードしたドイツ時計界の重鎮。質実剛健な時計作りでファンを魅了するドイツブランド。

ドイツ東部、芸術の街として知られるザクセン州ドレスデンに近い静かな溪谷の地、グラスヒュッテ。1845年、この地に時計師のフェルディナンド・アドルフ・ランゲは、時計工房を設立する。ちなみに、この創業者はA.ランゲ&ゾーネの創業者でもある。

第二次世界大戦後に国営化されたが、東西ドイツ統合を経て、2000年に民営化され、手作業を中心とした伝統的な製造法を守り抜いている。精密で合理的な技術は高く評価されている。

耐久性に優れたグラスヒュッテ独特の4分の3プレートや、スワンネック緩急針、フライングトゥールビョンを作り上げる技術はランゲに匹敵する力がある。

最近は1960年や1970年代をテーマにしたシンプルなラインが人気に。「セネタ」や「パノ」などのグラスヒュッテに伝わる伝統技法を用いたラグジュアリーなコレクションを展開している。

Rank

セネタ シックスティーズ クロノグラフ

グラハム / GRAHAM

得意のクロノグラフで時計ファンを楽しませる

シリンダー脱進機を発明し、クロノグラフの原型を開発したジョージ・グラハムの名と、当時の英国時計を受け継ぎ1995年に創業。

大型のケースにパイロットが防寒具を着用したままでも操作できる巨大レバーを備えた「クロノファイター」の発表で一躍注目を集めた。現在もグラハムは「クロノファイター」を中心に、英国ならではのセンスが光るコレクションを精力的にリリースしている。

Rank

クロノファイター オーバーサイズ ラプター

シチズン / CITIZEN

創業時の理念を社名に革新技術で時計業界を牽引

1918年に設立された前身の尚工舎時計研究所が、1930年に「市民に愛され、親しまれるように」という理念のもと、シチズンという社名に改称。創業以来、一貫して使い勝手に優れた商品の開発に力を入れている。

1956年には耐衝装置「パラショック」を筆頭として、数々の技術開発で、世界的に有名なブランドとなる。特筆すべきは時計業界にていち早く「エコ」に注目していた点。ソーラー電波では世界の第一人者となり、日本国内でもカシオと人気を二分している。

現在は、ソーラー電波の「エコドライブ」人工衛星から時刻情報を受け取る受信し時刻を修正する「サテライトウエーブ」など、世界に誇れる新技術を絶え間なく生み出している。

Rank

プロマスター エコドライブ サテライトウェーブ エア

ジャガー・ルクルト / JAEGER LECOULTRE

技術力と革新性に富んだマニュファクチュール

角型時計「レベルソ」の世界初反転式ケースの意匠が有名なジャガー・ルクルト。時計大国スイスでも数少ない全ての部品を自社で一貫製造できるマニュファクチュールの代表格として世界に知られている。

その技術力は特筆すべきで、世界初のリューズ巻き上げキャリバーなどこれまで350以上の特許を取得。高度な技術力と革新性を持ち合わせたブランド。その高度な技術力で、リシュモングループ全般にムーブを供給している。

いまも世界中で愛されるロングセラーである「レベルソ」と「マスター」の2大ラインは健在で、最近では極薄時計の製作にも力を入れている。

Rank

グランド レベルソ デュオ

シャネル / CHANEL

ファッション界に革新をもたらす巨星

「ココ」の愛称で有名な20世紀最大のデザイナーのひとりであるガブリエル・シャネル。20世紀初頭の過剰に装飾的だったファッション界にシンプルという概念を持ち込んだファッション界の大御所。

その精神を受け継ぎ、時計製造を始めたのは1987年の「プルミエール」から。2000年に初の本格機械式スポーツモデルの「J12」を発表。その巧みなデザインが世界で高評価を得た。その後、「J12」はブラック、ホワイト、ブルー、さらに2011年新作のチタン・セラミックも加わって幅広いバリエーションを展開。

現在は、クロノグラフ、トゥールビョン、ダイバーズなど、バリエーションの拡充を図っている。腕時計をお洒落に着けたいならベストな選択肢のひとつといえる。

Rank

セネタ シックスティーズ クロノグラフ

ジャンリシャール / JEANRICHARD

ジラール・ペルゴの兄弟ブランドが独り立ちして独自展開

17世紀にスイスで活躍した伝説の時計師ジャンリシャールの名をブランド名に戴き、2002年に活動開始したマニュファクチュール。2004年には、自社ムーブを製造するなど、急激に成長を遂げる。

2013年にはシリーズを一新。外装部品を別体にして多品種でケースを共通化し、製造工程を簡略化すると同時に、仕上げの良さを追求することに成功。

かつては同じグループであるジラール・ペルゴの廉価版を作っていた印象があるジャンリシャールだが、現在はスポーツ系からドレス系まで幅広くラインナップ。文字盤やケースの仕上げなどに、こだわり感を満載した上質な逸品コレクションを展開。

Rank

ダイバースコープ JR1000

ジラール・ペルゴ / GIRARD-PERREGAUX

超絶機構の開発力はスイスでも随一

ジラール・ペルゴは18世紀から続く長い歴史と伝統を誇るマニュファクチュールで、複雑機構の製造を得意とする老舗。1867年のパリ万国博覧会で金賞を受賞した歴史をもつように、複雑機構の製造を得意とするなど伝統的な時計製造を現在に伝えている。

その一方で、1970年にはスイスで最初にクオーツ時計を発表するなど、新分野の開発にも力を入れている。日本の時計業界とも縁が深く、創業者一族のフランソワ・ペルゴは1860年に来日し、スイス時計の普及に尽力した逸話もある。

現在はクラシックでシンプルな角型時計「ヴィンテージ1945」や大深度ダイバーズ「シーホーク」正統派時計の「1966」など幅広いジャンルを揃える。

Rank

クロノホーク

ジン / SINN

プロ用特殊計器を作り続けるドイツブランド

プロ用モデルを作り続けてきたジンの正式名称は「ジン特殊時計会社」。正式名称の通りプロが極限の状態でも使用できることを想定した製品を創業時より開発。ストイックな製品哲学は、品番だけを並べるモデル名にも表れている。ドイツ警察の特殊部隊をはじめ、パイロット、レーシング、ミリタリーなどプロに信頼されている。

1994年に就任した現CEOは時計作りの枠に捕われることなく異分野技術を積極的に採用。代表的な特殊技術には、ケース内の湿気を防ぐ「ドライカプセル」や、安定したガスを充填して放電腐食を防ぐ「プロテクトガス」、ケースをスクラッチプルーフにする「テギメント加工」などがある。機能に徹した質実剛健なデザインと適正価格に、日本でも人気を集めている。

Rank

556

セイコー / SEIKO

伝統的な機械式と先進のクオーツ技術を高度に融合

日本人なら誰もが知っているナショナルブランドであるセイコー。1881年に服部時計店として創業後、おもに中古時計の修理と販売を開始。

1892年に精エ舎を創設し、掛け時計を製造。1913年には国産初の腕時計「ローレル」の販売を始めた。1960年にはスイス勢と肩を並べる高級時計「グランドセイコー」を開発。1964年に東京オリンピックの公式計時を担当したほか、1969年には世界初のクオーツ腕時計を発売するなど、名実ともに日本の時計界を牽引。

機械式とクオーツの長所を高度に融合した第3の駆動方式であるスプリングドライプや、2012年には世界初のソーラーGPSウォッチのアストロンを発売するなど、時計界最先端の技術力を世界にアピールした。最近はクオーツ時計以外にも力を入れており、グランドセイコーなど高級路線のコレクションにも注目が集まっている。

Rank

アストロン クロノグラフ プレステージライン

ゼニス / ZENITH

質実剛健なコレクションは原点回帰したシックなデザインと適正価格

1865年の創業時からマニュファクチュール化に成功し、時計史に輝く20世紀の傑作クロノ・ムーブメント「エル・プリメロ」を1969年に開発。

その完成度は時計関係者に絶賛され、ロレックスのデイトナに供給するなど、技術力という「価値」を認められた。

一方で外装クオリティの低さがネックだったゼニスだが、1999年にLVMHグループ入りし、ティエリー・ナタフCEOのもと、高級化を推し進められた。

しかしその高級化路線もリーマンショックを機におおきく舵取りが行われ、2009年のCEO交代で、ラインナップを整理することに。一度レベルアップした外装クオリティはそのままにコストパフォーマンスを向上したものにして復活した。

現在は3針ムーブメントの「エリート」を軸に、「キャプテン」「パイロット」、そして2014年には「シノプシス」と展開している。それぞれ新たなゼニスを印象づける、質実剛健なコレクションであり、原点回帰したシックなデザインと手に入れやすい価格で世界の時計市場で急速に巻き返しを行っている。

Rank

キャプテン エル・プリメロ

タグ・ホイヤー / TAGHEUER

スポーツ計時の技術を市販モデルにフィードバック

1916年に世界初の1/100秒計測が可能なマイクログラフを開発し、1920年のアントワープ大会から連続で3回オリンピックの公式計時を務めるなど、主要スポーツ大会で早くから活躍してきた。

こうした計時分野で培った技術をもとに、スポーツウォッチの新ジャンルを開拓。2005年に発売し、多くのF1ドライバーに愛用された「カレラ」や「モナコ」、本格ダイバーズウォッチの「アクアレーサー」などの高性能モデルを次々とリリースしてきた。

近年は革新的なコンセプトウォッチでも話題を集め、機械式腕時計の極限に挑む1/2000秒が計測できる「マイクロガーダー」で2012年のジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリの最優秀賞を獲得した。その他、ペンデュラム機構など革新的な開発にも挑戦している。

Rank

ニューカレラ タキメーター クロノグラフ

チュードル / TUDOR

低価格帯に力を入れるロレックスの兄弟ブランド

ロレックスが英国での販売不振を補うために1930年代に作った低価格ライン。そのため、低価格のモデルが中心になっている。現在日本への正規輸入がなく入手できるのは並行品のみ。

世界最大の新作発表会「バーゼルワールド」では毎年ブースを出しており、魅力な新作の発表を継続中。ちなみにメンテナンスは、日本ロレックスが受け付けてくれる。最近はオリジナリティ豊かな魅力作も多数。

Rank

プリンスデイトデイ

ディオール / DIOR

ファッションブランドならではの独自の世界観

第二次世界大戦後華やかなコレクションでファッション界を牽引してきたクリスチャン・ディオール。裏も表と同様に美しくというコンセプトを貫きながら腕時計の製造をスタートしたのは1975年。

2005年にはラ・ショード・フォンに専用工房を設立してより本格的な時計作りへと大転換。デザインの3Dシミュレーションや、衝撃・摩耗・落下への厳しい耐性テストなど、最先端のものが整備された。

ディオールのメンズラインである「シフルルージュ」の世界観は、年月を重ねるごとに広がり続けている。

Rank

シフルルージュ D01

ティソ / TISSOT

伝統と革新を融合した傑作を数多く輩出

ティソ親子が創業し、ゴールドケース職人の父フェリシアンと時計師の息子エミールの働きによって事業を拡大。早くからロシア、北米、ラテンアメリカ市場へと進出した老舗ブランド。伝統的な時計ブランドのうち、世界トップのトラディショナルウォッチ生産数を誇る。

1853年のデュアルタイム懐中時計に始まり、タッチセンサー搭載の「Tタッチ」まで、世界初の機能やアイデアを具現化。その一方で、アール・デコ調の名機通称「バナナウォッチ」を復刻するなど、自社の持つ先進技術と伝統をバランスよく製品に反映している。

機械式とクオーツ式を問わない多彩な展開と完成度の高さに反して良心的な価格設定が、特に若者に人気。欧米の人気スポーツの公式計時になることも多く世界的に評価が高いが、日本での知名度はそこまで高くない。

Rank

シースター クロノグラフ

ノモスグラスヒュッテ / NOMOS Glashutte

バウハウスから生まれるシンプルな機能美

1906年創業のノモス商標を1992年に買い取った新興ブランド。伝統にとらわれない自由な社風で、1992年には一切の無駄を排除して機能美を追求したデザインのモデル「タンジェント」で世界的に大ヒット。2005年から自社ムーブも製造し、2011年のワールドタイムでビジネスシーンにも進出した。

現在は自社ムーブメントを主軸に、無駄を排したシンプルな機能美が独特の世界観を形成し、機能やフォルム、カラーにこだわった代表モデルのバリエーション拡充を強化している。

Rank

オリオン

パテックフィリップ / PATEK PHILIPPE

時計作りを芸術に昇華させたスイス時計界の最上ブランド

個人で購入できる最高の時計と称されるスイス時計界の頂上ブランドであり、揺るぎない評価と実績を残してきた最高峰のマニュファクチュール。多くの時計コレクターが最終目標としているブランドでもある。

ステイタス性も商品のクオリティも世界屈指のレベルにあり、パテックフィリップの時計を1本持っていれば、もうほかの時計が欲しくなくなるほど。

時計機構の発展に果たした役割も大きく、1844年にリューズ巻き上げ式時計、翌年ミニッツリピーター、1889年にはパーペチュアルカレンダーを開発するなど、時計界とともに発展。素材まで妥協なく吟味した最高品質の製品は、古くから世界各国のセレブリティに愛されてきた。

豊富な経験と技術力で製作される時計は珠玉のモデルばかり。1932年にシンプルシックなドレス系の「カラトラバ」、1976年にはエレガントスポーツの「ノーチラス」をリリース。同ブランドの入門モデルとして現在でも高い人気を誇る。

2009年には厳しい独自の品質規格「パテックフィリップシール」を新設し、スイス時計界でも不動の地位を手中に収めている。時計全体の品質保証を徹底することもまた、同社が最高峰であり続ける理由のひとつなのだ。

なお、永久カレンダーなどの複雑時計は投資対象になるほど価値が安定しているブランドでもある。

Rank

ノーチラス パワーリザーブ ムーンフェイズ

パネライ / PANERAI

イタリア海軍の作戦を支えた軍用時計メーカーとして発展

1860年にパネライ時計店として創業。当初は輸入時計の販売と修理、照準機など光学機器類を製作していた。

イタリア国防省の要請で第1次世界大戦頃から防水時計の開発に着手。試作品を経て1938年に視認性の高い蛍光物質ラジオミールを使ったダイバーズウォッチを皮切りに、長らくイタリア海軍に多大な貢献を果たす。

当初から冷戦時代まで軍用時計のため門外不出だったが、欧州時計ファンの熱烈な要望に応えて1993年に初めて市販モデルを発売。

1997年にリシュモングループ傘下に入ってグローバル市場に進出。軍用ダイバーズをルーツに持つ。貴重な遺産に敬意を表し、クラシックな意匠に変なアレンジを加えることなく現代に伝え、強烈なオリジナリティが瞬く間に世界のセレブを魅了するビッグネームに成長。2005年に完成した自主ムーブCal.P.2002を皮切りに、さらに躍進を続けている。

Rank

ルミノール パワーリザーブ

ハミルトン / HAMILTON

アメリカ鉄道時計で培った技術力を時計作りに活かす

1892年、ペンシルバニア州ランカスターで創業したアメリカ発祥のブランド。鉄道時計企業として創業後間もなく、公式鉄道時計としての栄誉を得ている。

米国鉄道網の発達にともない、高精度懐中時計レイルウェイ・スペシャルが大ブレイク。その後、軍用時計として出発したフィールドウォッチの傑作「カーキ」や、世界初の電池式時計で三角形状が個性的な「ベンチュラ」、世界で初めてLEDを使用した「パルサー」など、最先端技術の分野でも優れた開発力を世界に向けて発信した。

1980年代以降は、ハリウッド映画で使用されることも多く、過去のアーカイブに着想を得つつ、オリジナリティあふれる同社でしか作り得ない製品を製造し、世界の人々を魅了している。

Rank

ベンチュラ

フォルティス / FORTIS

宇宙飛行士も信頼する優れた精度と耐久性

1912年に創業したフォルティスは、1926年に発明家ジョン・ハーウッドとの共同開発により世界初の自動巻き腕時計を発表した名門。1968年には、プラスチックを使った世界初の時計「フリッパー」の発表でも話題を呼んだ。

1994年から「コスモノートクロノグラフ」がロシア宇宙訓練センターに公式採用され、近年はISS(国際宇宙ステーション)計画で公式採用され、現役で宇宙にて活躍中。プロの現場で実証されてきた機能や信頼性は本物だ。

Rank

B-42 コスモノート クロノグラフ

ブライトリング / BREITLING

航空界とともに進化したプロ用クロノグラフのトップブランド

ブライトリングは1884年の創業当初から精密機器類を製造していた関係から、創業当初から計測機器の製作を得意とし、パイロット用の計測時計で発展。

1915年に世界初のクロノグラフ専用プッシュボタンを発明し、1934年にリセット用ボタンを開発して、腕時計クロノグラフの原型を完成させた。1952年に不朽の名作「ナビタイマー」、1984年には「クロノマット」を世に送り出し、いずれも視認性や耐久性などで高い評価を獲得し、世界のパイロットから絶大な信頼を勝ち取る。

現在でも、スタイリッシュな「クロノマット」でビジネスマンの心をつかみ、また古くからのべテランには永遠のクラシック「ナビタイマー」が人気。

2009年には初めて自社開発した発表の自動巻きクロノグラフムーブを発表。ほぼ初期不良がないほど最初から完成度が高かった。

ロレックスやオメガに比べると知名度は低いものの、自社製品をプロのための計器と位置付け、機能美を追求する姿勢に共感する熱烈なファンが増えている。

Rank

ナビタイマー

フランクミュラー / FRANCK MULLER

独創的なモデルを生み出し時計界に衝撃を与える

独創的な複雑機構を数多く発明してきた天才時計師フランクミュラーがジュネーブの時計学校を首席で卒業後、アンティーク修復で名声を手に入れ、1992年に自社ブランドを創設。

計算し尽くした曲線のみで構成された独自フォルムのケース「トノウカーベックス」は三次元曲線の美しさを極め、文字盤にはアール・デコ調のインデックスを組み合わせ、これが世界的に大ヒット。

1999年に、ルーレットを再現した「ヴェガス」、2003年に、ランダム配置したインデックスを針がジャンプして表す「クレイジーアワーズ」を発表して話題に。

Rank

クレイジーアワーズ

ブランパン / Blancpain

1本の時計を一人で最後まで作り上げる最古参ブランド

ブランパンは現存する最古の時計ブランドとして知られた1735年の創業ブランド。とはいえ、創業当初から時計を作っていたわけでなく、クオーツショックの際には時計製造も中止している。その後、1983年に元ウブロ出身のビバー氏が復興して現在に至る。

ひとりの熟練職人が1本の時計を最後まで組み上げる伝統的な手法を継承し、高品質な機械式時計を作り続けている。

1991年発表の「1735」は、トゥールビョンやミニッツリピーターなど6種類の複雑機構を収めた傑作。ほかにも、1953年にフランス海軍の要請で開発された軍用潜水時計の「フィフティファゾムス」も復刻されて人気の幅を広げた。

Rank

フィフティー ファゾムズ

ブルガリ / BVLGALI

劇的に成長を続ける「ウォッチメーカー」

イタリアン高級ジュエラーとして世界に名を馳せるブルガリ。その歴史は、1884年に銀細工師だったソティリオ・ブルガリが、ローマで最初の宝飾店を構えたことから始まった。

時計製造を始めたのは1977年から。初代の「ブルガリ・ブルガリ」が大成功を収める。1980年に時計製造を専門に行うブルガリ・タイム社を設立。2010年には自社ムーブを発表して「ウォッチメーカー」を宣言した。

現行モデルでは、「ブルガリブルガリ」のほか、八角形ベゼルの「ブルガリオクト」、洗練されたスポーツ系の「ディアゴノ」などが人気。

Rank

オクト

ブレゲ / BREGUET

天才時計師が興した複雑時計の名門

時計の進化を2世紀早めたといわれる天才時計師アブラアン・ルイ・ブレゲが創業。

1780年には自動巻き機構の「ペルペチュエル」や、1801年には重力の影響を抑え精度を安定させる「トゥールビョン」など、機械式時計機構の原理の約70%を発明したとされる。

ブレゲの顧客名簿には、かのナポレオンやマリーアントワネットも名を連ねるほど、絶大な支持を得ているなど様々な伝説をもつブランドでもある。

伝説の一つに1783年にフランス王妃マリーアントワネットから「最も優れ、最も美しい時計を作ってほしい」と依頼された懐中時計というものがある。この時計はブレゲの死後、弟子たちが1827年に完成させるという壮大な伝説がある。

1950年代以降はドレス系だけでなく、フランス海軍航空部隊のための軍用時計など、様々なモデルでも傑作を世に送り出している。

現在は初代ブレゲの遺志を現代に受け継ぎ、芸術的な装飾と機構を施した格式の高い時計を生み出し続けている。

Rank

マリーンII ラージデイト バイカラー

フレデリック・コンスタント / Frederique Constant

ステイタス重視でなければお得な狙い目

1988年創業の新興ながら急成長を続ける正統派。当初からオリジナリティを重視し、1994年に文字盤の小窓から機械式テンプの動きが楽しめる「ハートビー卜」を発表。このモデルでフレデリック・コンスタントは人気を集める一方、良心的な価格設定が好評だ。

2004年からは自社製ムーブメントも次々と開発。以降、2007年に自動巻きやシリコン製ガンギ車、スマートウォッチなど技術革新を推進している。

Rank

クラシック スリムライン オートマティック

ブローバ / BULOVA

音叉時計で一世を風靡した革新のブランド

1960年に音叉式腕時計「アキュトロン」を発売して技術の高さを証明。かつてない高精度を実現し、ブローバはアメリカを代表するブランドとしての地位を不動のものとした。その生誕50周年にあたる2010年に限定復刻して話題に。

1971年にはアポロ15号の月面着陸時に使用され、ムーンウォッチとなった。一時期は日本から撤退していたが、2010年に日本再上陸を果たし、シチズン資本で巻き返しを図っている。

Rank

レクタングル

ベル&ロス / BELL & ROSS

角型ミリタリー時計で時計ファンを魅了

フランスのブランドらしいスタイリッシュ感が特徴。1992年に学生時代の旧友である工業デザイナーのブルーノ・ベラミッシュと、銀行など経営畑でキャリアを積んだカルロス・A・ロシロが、機能が時計を形作ることをテーマにパリで創業。

創業当初、ベル&ロスはジンと技術提携し、1998年からはシャネルとパートナーシップを組むなど、世界規模のブランドに成長。2005年には、航空機の計器盤に着想を得たプロ用航空時計「BR01」、小振りな「BR03」が人気に。

その後もダイバーズの「BR02」、2011年からは大戦中の時計をモチーフにした丸型の「WW1」、ヴィンテージ感たっぷりの「ヘリテージ」など人気作は多い。

Rank

BR03-92

ボーム&メルシエ / Baume et Mercier

時代のニーズを読み取る老舗ブランド

1830年にボーム兄弟会社として創業した名門老舗ブランド。伝統ある歴史と技術力を武器に、洗練された時計作りに取り組む。その技術力は高く、1887年にキュー天文台精度コンクールで史上最高得点を記録するなど、抜群の高い技術力を誇る。

創業当時から確かな品質と独創的な意匠で名声を得ており、1994年には角型時計ブームの先駆けとなった「ハンプトン」や2001年にはスポーティなクロノウォッチの「ケーブランド」、2013年に都会的な「クリフトン」をリリースしている。

Rank

ケープランド クロノ

ボールウォッチ / BALL Watch

米国鉄道黎明期を支えたタフウォッチ

アメリカの鉄道時計ブランドとして誕生したボールウォッチ。アメリカの鉄道黎明期を支えた当時から「どんなに過酷な状況でも正確に時間を表示する時計」を理念にタフウォッチを開発してきた。

視認性や操作性に加え、堅牢製、耐衝幣性にも秀でた製造技術を有する。フラッグシップの「エンジニア」は、多くのプロや冒険家が愛用している。

現在は元ロレックス技術責任者の指導の元、技術力を飛躍的に向上させている。

Rank

ストークマン ヴィクトリー

ポールピコ / Paul Picot

伝統の時計作りに現代的な要素を融合

世界初のパワーリザーブ付きスプリットセコンド、クロノグラフ「テクニカム」や、シックな形状の「ジェントルマン」、立体構造ダイアルの「テクノグラフ」など、高品位かつ高機能な製品を展開。

ポールピコのモットーは「気品は細部に宿る」。その言葉通り、熟練職人のハンドメイドにこだわった上質な仕上げと、クラシックでモダンな独創スタイルを貫いており、人気が高い。

2007年には、コンプリケーションの代名詞「トゥールビョン」を発表した他、2010年には回転ディスク表示をテクノグラフに採用するなど、独自性を発揮。創業40年を間近にしてなお精力的な開発を行なっている。

Rank

プランジャー タイプC クロノグラフ

メカニケヴェローチ / MECCANICHE VELOCI

モータースポーツファンを魅了するイタリアンデザイン

メカニケヴェローチは2006年に「クアトロヴァルヴォレ」でデビュー。イタリアらしい感性とスイス伝統の時計技術を融合して、モータースポーツを意識したモデルを開発している。F1のカウルを文字盤に使ったモデルも話題に。

Rank

クアトロヴァルヴォレ

モーリス・ラクロア / MAURICE LACROIX

先進のマニュファクチュール体制を確立

モーリス・ラクロアはクオーツ全盛の時代に機械式の製造を開始したブランド。

現在はスイス伝統の時計製作技術を活かした、高品質にしてリーズナブルな機械式時計で人気。美しいケースと、時計通好みの本格機能を両立したモデル展開。1999年に自社工場を完成させ、2006年には自社開発手巻きクロノグラフムーブを発表。

Rank

ポントス クロノグラフ

モンブラン / MONTBLANC

高級筆記用具に通じる上質な時計製造

高級万年筆「モンブラン」など男性向け文具分野で培った経験を武器に1997年に時計界に参入した。気品あるデザインを得意としており、シンプルな3針モデルから、クロノグラフやパーペチュアルカレンダーまで幅広いラインナップ。

2002年に「プロファィル」、2003年には「タイムウォーカー」など、上質なコレクションを意欲的に発表。

2008年に自社ムーブメントを発表。このようなコレクションの数々は、すべてモンブランの上質さを追求する製品哲学と、徹底したクラフトマンシップによって作られている。

Rank

スター デイト オートマティック

ユンハンス / JUNGHANS

ドイツ時計らしい機能優先のデザイン

創業当時は時計部品の製造に特化していたが、品質や精度の高さが評判となり、世界最大の時計メーカーに成長。

1980年代には世界に先駆けて電波時計を発表した。バウハウスの最後の巨匠、1957年にはマックス・ビルのデザインを汲む「ウオールクロック」をリリースし大きな話題に。

1960後半からはクオーツやソーラー、電波時計など、最新技術を投資足した腕時計を次々に導入。その機能美あふれる製品は、ドイツだけでなく世界中で人気のブランド。

Rank

マックスビル クロノスコープ

ラドー / RADO

先進の耐傷性素材と革新デザインで独走

ラドーは積極的に新素材に挑戦してきた先駆者で、1962年にハードメタルの「ダイヤスター」、1986年にセラミックを採用。その比類なきデザインと、セラミックスをはじめとした革新的な素材の融合から生まれる美しいフォルムは、同時に優れた装着感をも実現している。

独自に開発したセラミックスの技術力は非常に高く、ケース素材の魅力を引き出す美麗デザインでも世界的に有名。大胆な近未来的フォルムと素材使いが好評。

Rank

ダイアスター 200 クロノグラフ

ラルフローレン / RALPH LAUREN

独自のセンスを時計分野でも存分に発揮

ラルフローレンが革新的な幅広ネクタイで一世を風靡したのは1967年。以来、高級スーツやポロシャツなどのメンズウエアから、レディース、キッズまで幅広いコレクションを展開。

2007年にリシュモングループとの共同出資による時計会社を設立。IWCやジャガー・ルクルト、ピアジェなどのムーブ供給を受けながら、ラルフローレン独自のファッションセンスを活かして高品質な時計をリリースしている。

Rank

クロノグラフ サファリ

ランゲアンドゾーネ / A. LANGE & SOHNE

ドイツ伝統の時計技術を色濃く継承

1845年、ドイツ宮廷時計師のアドルフ・ランゲがザクセン王国の融資を受けてグラスヒュッテに工房を建てたのが、ブランドの始まり。早い時期からクロノグラフや自動巻きを搭載した懐中時計を作り上げ、高い技術力を示した。

その後、第二次世界大戦後に東西ドイツ分裂の影響で、一時国有化されるが、ベルリンの壁が崩壊した1990年に再興。1994年に発表した「ランゲ1」はそのシンプルな中に確固たる気品を備えた仕上がりで、復活を世界にアピールした。

ザクセン宮廷時計師の伝統を受け継ぐ重厚にして機能美あふれる作りは腕時計ブランドの中でもトップクラスであり、ドイツの至宝ともいえる作り。

通常はムーブメン卜の地板に真鍮を使うが、ランゲアンドゾーネは洋銀を採用。また、堅牢性の高いドイツ伝統の4分の3プレートなど、スイス時計とは一線を画す作りは数多く、手作りを中心とした昔ながらの製造法で1本ずつ完成させていく製法を守っている。

日本国内においてランゲアンドゾーネというブランドはそこまで知名度が高くないが、腕時計ブランドでは間違いなくトップレベル。知る人ぞ知る存在として自慢できるブランドでもある。

Rank

1815

ルイ・ヴィトン / LOUIS VUITTON

旅にこだわった独自の時計作りを展開

旅行鞄専門店として1854年にパリで創業したルイ・ヴィトンは、スタイリッシュな旅の真髄を追求。いまや言わずと知れた世界のトップブランドへと発展を遂げた。

1987年にLVMHグループを形成し、2002年に初めての時計コレクションであるドラム型の「タンプール」を発表、その洗練されたデザインと機能性は、現在もフラッグシップとなっている。以来、時計作りでも旅をコンセプトやデザインテーマとして積極的に時計作りを展開。

その後も「ラ・ファアブリク・デュ・タン」や、高級文字盤アトリエ「レマンカドラン」を傘下に置いて高度な技術力を披露した。

2011年よりバーゼルワールドに初参加。自社開発の他に類を見ないコンプリケーションウォッチなど、ルイ・ヴィトンというトップブランドの名に相応しい新型を数多く発表して、時計界でも圧倒的な存在感を見せつけた。

Rank

Q132C2 タンブール

ルイ・エラール / Louis Erard

「高品質ながら手の届く価格」をモットーにミドルレンジのハイクオリティモデルを多彩に展開

時計師の家系に生まれたルイ・エラールがラ・ショー・ド・フォンに創業。創業以来一貫して機械式時計製造にこだわり、1950年代にはムーブメントを供給する会社としても活動。

1970年代からは、自社ブランドで「1931」や「エクセレンス」などの魅力てきなモデルを展開。今でも人気の定番になっている。

Rank

エクセレンス レギュレーター

ロジェデュブイ / ROGER DUBUIS

世界トップクラスのラグジュアリー

若くてパテックフィリップの複雑時計部門に就任した天才時計師ロジェデュブイと、デザイナーのカルロス・ディアスが創業。

完全自社一貫製造のマニュファクチュールであるロジェデュブイは高級時計における最高品質の証であるジュネーブ・シールをすべての時計に取得している世界で唯一のブランドとしても知られている。

1995年の創業以来、力強く思い切ったデザインと、斬新なクリエイションから創造される高度なメカニズムで、現代の高級時計界を代表する存在として君臨。わずか10年でマニュファクチュールの仲間入りを果たした。独創的な世界観とラグジュアリー感は世界でもトップクラスだ。

その後、CEOのカルロス・ディアス氏が退陣し、2008年にリシュモングループ傘下となる。世界のセレブに愛された一時期の勢いは衰えたが、ステイタス性や技術力は健在。以前に問題となった故障の多さもめっきり減った。

Rank

モネガスク パーペチュアル カレンダー

ロレックス / ROLEX

堅牢な高精度モデルを作り続け、世界中の人々を魅了している

腕時計の将来性をいち早く見抜いていたハンス・ウィルスドルフにより創業。1905年創業と、スイス時計界では後発ブランドの一つに過ぎなかったロレックスは、懐中時計が全盛だった時代に、いち早く腕時計の将来性を見抜き、技術開発に邁進。

1926年に金属塊をくり抜いた完全防水のオイスターケースで特許を取得し、1931年に自動巻きのパーペチュアル、1945年には深夜0時に日付が瞬時に替わるデイトジャスト機構を製品化。こうしてロレックスも3大発明を成しとげ、世界標準となる腕時計の基本機構を完成させた。

1953年代以降は、その独創性と技術力を元に、次々とプロフェッショナル向けのスポーツモデルを開発。未開地の探険ブームに乗ってエクスプローラーを完成させたり、ダイビング向けにサブマリーナを完成。ほかにも、パイロット向けのGMTマスター、クロノグラフのデイトナなどリリース。現在でも世界的な人気機種に成長した。

今や現在のロレックスは世界的に中古市場が確立されているため、他ブランドと違って中古になっても価値が落ちにくく、リセールバリューも高い。手巻きデイトナや初代ミルガウスなど、正規価格の数十倍にプレミア化するレアアンティークモデルも存在する。

世界で最も有名な高級実用時計ブランドとなった今では、最も安心して購入できる高級実用時計のひとつといえる。

Rank

サブマリーナ デイト

ロンジン / LONGINES

確かな技術力と洗練の意匠で21世紀に飛躍

1832年設立の時計組み立て会社が前身で、なんと創業180年以上の歴史を持つ老舗ブランド。1867年に自社一貫生産を始めたときロンジンのブランド名に改称。同年、パリ万博で銅賞に輝いたのを皮切りに、歴代の万博にて10個のグランプリと28個の金メダルを獲得。この時点でロンジンは比類なき高精度と高機能を兼ね備えた製品を作り出すブランドと認識されるようになった。

当時からロンジンは高精度で実用性に優れた時計を製造することで知られ、1899年アブルツイ伯爵の北極探検、1927年のリンドバーグ大西洋単独横断無着陸飛行など、多くの冒険をサポートしてきた。

現在までドレス系ウォッチをはじめ、多彩なバリエーション展開と適正価格設定で世界的な人気を誇っている。

ここ数年、世界的にもセールスが好調で、フラッグシップモデルの「マスターコレクション」も同様に好調。とくにクラシックな復刻版は傑作揃い。長い歴史を有するロンジンにしか具現化できない領域。

グループ内のムーブメント専門会社であるETA社を擁するのも、他ブランドに対して大きなアドバンテージとなっている。

Rank

マスターコレクション レトログラード ムーンフェイズ