腕時計には様々なタイプのものが存在している。ダイバーズ、レーシング、パイロットなど腕時計の代表的なタイプを解説する。着用シーンや欲しい機能を想像することで、自分のライフスタイルに合った時計を探すことができるようになる。
フランクミュラーの他にも多種多様な時計があり、腕時計を探している人にとっては何を選んでいいかわからなくなることは多々あるだろう。価格やブランドを基準にしても購入モデルをなかなか決められないときは、選択肢を腕時計のタイプに注力して絞ってみるといい。タイプによってデザインの傾向やスペックの特徴が決まっているため、自分のライフスタイルに合ったモデルを見つけやすい。
例えば、スタイリッシュなビジネスウォッチを探しているのならば、ドレス系のモデルから探すことをおすすめする。フォーマルなスーツスタイルにマッチする魅力的な候補を簡単に見つけられるだろう。特に、フランクミュラーはドレス系のモデルが豊富なので、イメージしやすいだろう。
他にも、出張や旅行などで海外に赴く機会が多いのなら、パイロットウォッチという手も。こちらの部類はフランクミュラーには少ないタイプだが、GMTやワールドタイム機能を搭載したモデルは、海外時刻を確認する際に大きく役立つはずだ。
時計の種類 | 概要 |
---|---|
ダイバーズウォッチ | 高い防水性を確保した腕時計のこと。逆回転防止ベゼルやプロ仕様のオーバースペックなど、他のタイプにない特殊機能も魅力のひとつ。 |
アウトドアウォッチ | 雨や埃などのハードな環境で使用されることを想定されて作られた頑強モデル。落下や衝撃に強いタフネス構造を備える。 |
モータース | 疾走感あふれる意匠とクロノグラフで人気。もっとも有名で人気のあるモータースはロレックスのデイトナ。 |
マリンウォッチ | 多少の水辺ならば安心して使える150m前後の防水性を保有。優雅なデザインのモデルが多いことから、富裕層に愛用者が多い。 |
パイロットウォッチ | コックピット内で活動する飛行士が使用することを前提に製造。グローブを装着したままでも操作できるリューズや瞬時の視認性に優れる文字盤などを装備。 |
ミリタリーウォッチ | 腕時計の進化に多大な影響を与えた軍用時計。その遺伝子を色濃く継承するのがミリタリー系で、実用性の高さが魅力である。 |
時計の種類 | 概要 |
---|---|
ドレスウォッチ | 300年の歴史を超える伝統的な時計の意匠を継承するタイプ。上品な雰囲気なのでビジネスやパーティーなどのシーンにぴったりだ。 |
時計の種類 | 概要 |
---|---|
カジュアルウォッチ | ビビッドな色彩を施すなどカジュアル要素の強い腕時計のこと。クオーツ式によく見られるタイプで、休日の遊び時計として重宝する。 |
水分は腕時計の天敵である。特に腕時計の心臓部でもあるムーブメントは湿気に弱く、内部に水が浸入しようものなら高い確率で故障してしまう。ダイバーズウォッチは、そんな腕時計の弱点である水への対策に力点を置いたタイプの時計だ。
一般的な定義でいえば、ダイバーズウォッチは200m以上の防水性を確保した時計のことを指す。屈強な構造のケースと分厚いサファイヤクリスタル風防によって水圧に対抗できる性能を誇る。リューズはねじ込み式なので隙間から浸水する心配もない。そのため、日常生活における水に対する不安はなく安心して使えるのが大きなメリット。プロのダイバーズ用のモデルに至っては、海での使用や潜水だって可能である。一方で大きくて厚い見た目になりやすいので、目立ちやすく、ビジネス時に派手な時計を避けたほうがいい場合は着用を控える。
繊細な機械式時計の扱いに不慣れな初心者にオススメ。ケースサイズが大きいモデルが多いので、存在感が抜群の腕時計を探している人にも。
車と腕時計は密接な関係にある。20世紀前半に急速に発展していった車に対して、そのスピードを計時という数値で示そうとしたのが腕時計。やがてモータースポーツが開催されるようになると、人々はスピードへの憧れを強くし、現在まで両者は互いに刺激し合い加速度的な成長を見せてきた。
そのような経緯があるためレーシングウォッチにはクロノグラフ機構を搭載したモデルが多い。カーレース用に瞬時の優れた視認性を追求しており、平均時速を算出するタキメータースケールを備えていることもある。また、近年ではF1チームとコラボしたり、実際の車のパーツを使用するなど、男心を刺激する多彩な時計作りが推し進められている分野だ。
車やバイクが好きな人には、このメカニカルなデザインが向いている。カーボンファイバーをはじめとする最先端の素材などを使用するモデルも多いので、ハイテクな製品を好む人にも。
20世紀のはじめ、飛行機の誕生とともに登場したのがパイロットウォッチだ。航空黎明期には飛行距離や燃料の残量を計算するために不可欠のアイテムとして活躍し、現在でもプロの飛行士が求める機能に特化している。
例えば、グローブを装着したままでも操作できるようリューズには刻みを施す。風防には両面無反射コーティングを施して、強烈に降り注ぐ太陽光の下でも高い視認性を確保。また、パネル計器から発せられる磁気の影響で腕時計の精度が狂うのを防ぐために、耐磁性を備えたモデルも数多い。
最近ではブランドが自社のアーカイブから歴史的なモデルを甦らせる復刻時計がトレンドになっており、タイムレスな意匠で長い間愛用できる航空時計が増えている。
航空黎明期を想起させるヴィンテージスタイルが増加中なので、クラシカルな腕時計を好む人に。他国の時刻を表示できるGMTやワールドタイマーを搭載するモデルも多いので、海外出張や旅行好きにもオススメ。
戦争によって腕時計は大きな進化を遂げた。例えば、20世紀の二度にわたる世界大戦では、現代兵器を使用した連携作戦のために正確な時刻を知ることが求められた。各軍隊は腕時計の精度の向上を追求。水、埃など腕時計の使用には適さない環境でも壊れない頑丈な構造を作るきっかけを作った。
そのように発展していった軍用時計の系譜を受け継ぐのがミリタリーウォッチだ。ゆえに堅牢性、視認性、防水性のバランスが取れた作り込みを特徴としており、機能美あふれる意匠が武器。最近ではヴィンテージ感あふれる無骨なデザインに虜となる人が増加中だ。
無骨なデザインはカジュアルな服装と相性がいいので、休日シーンに活躍する時計を探しているなら、ぜひ選択肢に入れてもらいたい。本物志向を目指す人にもぴったりだ。
もともと腕時計の原点は、王侯貴族の装身具として愛用されていた懐中時計である。当時は実用品ではなく、煌びやかに着飾るためのいわば宝飾品のようなものであり、ゴールドケースや華やかな装飾を施すことが当然だった。
その伝統的美しさを色濃く継承したのが、腕時計で最も古いジャンルとされるドレスウォッチ。小振りで薄いケースを志向し、軽やかな着け心地とスマートな見た目を楽しめるのが魅力だ。ブランドによっては複雑なデザインも少なくないが、近年のトレンドはシンプルな3針タイプ時代の流行に左右されないことから、末永く付き合っていける腕時計として、世代を問わずに高い人気を博している。
円熟した大人の雰囲気を出したい人やフォーマルな服装と相性抜群。もちろん、ビジネスウォッチとしても活躍する。
耐衝撃性や防水性に優れているほか、気圧や高度、気温など本格的なアウトドアシーンに必要とされる情報を表示する。カシオのG-SHOCKに代表されるタイプで、クオーツ時計がメイン。
登山やトレッキングなどアウトドアスポーツなどを趣味とする人に。屈強な腕時計を求める方にもオススメだ。
湖畔や海辺程度のアウトドアシーンなら安心して使える150m前後の防水性能を確保。ヨットのクルージングをイメージしたラグジュアリー感あふれるデザインの時計が多くセレブな雰囲気を演出できる。
高い防水性が欲しいが、ダイバーズウォッチのゴツい作りが苦手な人に。コンパクトな作りが多い。
ポップな配色や安価なプラスチック素材を採用したファッショナブルな作りが特徴。機械式腕時計では比較的少なぐクオーツ時計に多い。価格帯も他のタイプと比べて低め。フォーマルな場面より休日シーンに着けたい。
休日での使用を目的にした遊び時計や、カジュアルな服装に合う色彩豊かなモデルを探している人に。
フランクミュラーの選び方