少しでも安く新品が買える「並行店」のメリットとデメリット

価格と安心感のバランスが最も取れているのが並行店。特に、腕時計専門の並行店は豊富な品揃えに加え、独自のアフターサービスを設けているので、機械式時計を探している初心者の人は一度は訪問しておきたい。

正規店よりも安い価格で購入できる並行店

正規店の次に信頼性が高いのが並行店。正規店とは輸入ルートが異なるだけで品物自体は本物を扱っているため、高級時計の購入がはじめての人でも利用しやすい。並行店の最大のメリットは正規店よりも安いことだが、正規店と異なり独自のアフターサービスや保証、保険を用意していることもある。だが一方で、円安の影響などにより、モデルによっては正規価格との差が少なくなっているケースも。業績不振により業務を縮小している並行店もあるので、購入店選びは慎重に。

定価より安く購入できる

希少性の高さや限定仕様などの特別な理由を除き、基本的には正規店よりも安いのが並行店の特徴。最近は全体的な値上げによって割安感が薄れたが、多くのモデルが正規品よりも安い価格で販売されている。また、在庫の多いモデルについては通常よりも安く販売されることもある。

オーバーホールが安くなる場合も

並行店の一部では、自社で修理工房を構えていたり、契約を交わしている。そのためメーカー修理ではないが、安く済ませられる可能性が高い。とくに基本技術料の差は明確だ。また、オーバーホールの無料化や半額化のサービスも実施している店舗もある。

フランクミュラーは正規店で並行品のオーバホールや修理を受けてくれない

多くのブランドの正規メンテナンスでは保管しているパーツ在庫がなくなったなどの理由がない限り、正規品・並行品問わず修理を受け付けている。しかしフランクミュラーのように、並行品または海外で購入したモデルの一部は、国内の正規店では修理を受けてくれない事例もある。

新作入荷が正規店より遅いことも

近年、ロレックスが全世界において、話題の最新モデルの発売を同日一斉に開始したという例がある。しかしこれは正規店の話。メーカーと直接の取引がない並行店の発売日は、正規店の発売以降になることがほとんど。